単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

酩酊日記 part10

いつ書いたのか覚えていないが、書いた。

積極的孤立

酩酊時に一挙公開するような形式ではなく、素面で推敲した記事を毎日更新していたらもっと読まれていたのかなと思い、一方で、職場で孤立し憐れみの眼差しを受けているような私が書くような文章はもっと読まれていたら厄介事に巻き込まれていただろうとも思う。

積極的孤立という概念は私の職場にないらしい。ひとりでいるのは孤独でしかないらしい。回復のために昼休みにイヤフォンを着けるのは社会性がないと判断されるらしい。

救いは、業務内容が誰ともと協力する必要がないこと。だから堂々とひとりでいられつづけるし、昼飯をかきこんだあとの時間で好きな音楽を聞くことができる。

性風俗とパチンコの話を聞くよりかは好きな音楽を聞いているほうがいい。

機能不全家族(過干渉の母親と無干渉の父親という典型パターン)の繊細な少年という自己像はとっくに消え失せた。今では面倒を避けるために積極的に孤立と同情の眼差しを引き受けることができる人間になってしまった。

さらに私の年収の十五倍以上も稼ぐ父と仲良くなったことで、私はもはや経済的困窮弱者のポーズを取ることも許されないだろう。

一家離散しておらず、父も母も一時期は絶縁して母とは離縁しているが、親が死んだら金が入るという話だし、彼らが生きていれば親孝行できるかもしれないし(予定はないが可能性はある)、彼らが死んだら子孝行になるし、いずれにせよ親が生きていても死んでいても可というのは、なんというか、恵まれているといえそう。いえるのか?

いま

ART-SCHOOLの『Requiem for Innocence』を聞きながら書いています。ART-SCHOOLの『Requiem for Innocence』の英詩発音は、不登校未満で真面目以上の中学生が英語の授業で当てられたときみたいで心が落ち着きます。

オタク構文で言い換えれば「当時の木下理樹のアンナチュラルな英語発音でしか摂取できない栄養がある」となりますが、私は今ここで救われてしまったから絶対にそう言い換えはしません。なんだが失礼なような気がするし、学生時代に英語の発音にさんざん苦しめられたし。

あなたの苦しみに寄り添ってくれる音楽はありますか? ないのならば私でよければおすすめのバンドがあるのでいつでも聞いてください。

酒を飲みつづけながら文章を書くのが楽しい。酒を飲みつづけながら書くと翌日に何を書いたか忘れるから読み返すのが楽しい。怖い。

ここで下書きを整理している。

「あなたと好きなバンドが同じだから検索に引っかかって読んでしまいましたが、別にあなたの自分語りには一切興味ないので読みませんよ」

そっか。ホッとした。

読まれたり、読まれなかったりすることが、どれだけ救いになっているのかを言葉にできないからまだ書けないけど、たしかな救いになっている。ブログはTwitterに比べて読まれなさが圧倒的に優れている。あなたにありがとうと伝えたい。

履き潰していい靴

多分、みんないつだって過去の自分と決別する契機が欲しくて、それらは占いや恋愛や自己啓発セミナーや通過儀礼とかに見出していて、私は"Live Hell-See"がそうじゃないのかと見込んでいる。すると、Syrup16gの『イマジン』みたいに「将来は素敵な家とあと犬がいてリフォーム好きな妻にまたせがまれて観覧車に乗った娘は靴を脱いで」の将来があるかもしれない。そして、そのときの靴は矢部嵩保健室登校』の「そうね別に死んでいいじゃんね。履き潰していい靴なんだ! 」のような私が履いている靴ではなく、歩くたびにキュッキュッと小鳥みたいな音を鳴らすかわいい靴なんだろうな。

一缶六百円のハイボール

一缶六百円のハイボールを飲んだ。サントリーウイスキーづくり100周年記念の数量限定の白州ハイボール。コンビニでもスーパーでも一缶六百円で販売されているのを見かけ、めったにない値段設定にまんまと引っかかって買ってしまった。飲んだが白秋のハイボール味でしかなかった。

それにしても国産ウィスキーの価格設定はよくわからない。 

富士山麓という国産ウィスキーがあり、十年前くらいは七百円くらいだったが、現在は五千三百円(Amazon調べ)もする。また、3Mと呼ばれる高級焼酎のいずれも飲んだことがあるが宝焼酎より少し美味いくらいだった。

つまり、私にとって酒の良さはアルコールを含有しているだけでしかなく、私は酒はアルコールを含有しているから飲んでいるだけでしかなさそう。アルコールという確かな目的の為に私は酒を飲んでいるらしい。少なくとも酒に関しては「大切なものはほしいものより先に来た」はなくて酒にほしいものはアルコールそして酔い。

でも村上春樹の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』に出てくるようなシングルモルトは価格相応に美味しい。現場監督をやっていた頃に、上流階級との打ち合わせで京都一等地にある高級なすき焼きや水炊きを体験したが、それより五千円くらいのシングルモルトのほうが美味しかった。

私も十年後くらいに一回くらいはシングルモルトが寄贈されるような記事を書くことができたらいいな。難しそう。こっちに社会の方から歩み寄ってもらわない限りは。でもそんな社会は生きづらいに違いないので私を無視してやっていってほしい。

人生で一番聞いたアルバムが『HELL-SEE』は嘘かもしれない

よくよく考えてみると、人生で一番聞いたアルバムは正確にはFlying Lotusの『You're Dead!』かもしれない。「聞いた」を素面/酩酊/トリップ時の有無に関わらずに数えるならば人生で一番聞いたアルバムはFlying Lotusの『You're Dead!』かもしれない。

クールジャパンがあった

Flying Lotus『Dead Man's Tetris』とJPEGMAFIA x Danny Brown『Kingdom Hearts Key (feat. Redveil)』にクールジャパンがあった。


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めちゃくちゃいい曲に日本の曲や日本語がサンプリングされていると「クールジャパン」が立ち上がる。

パルフェリメイク』 40点

パルフェリメイク』は、私にはErogameScapeで90点越えの作品のなかで唯一評価が低い。それは、飲食店のキッチンで性行為に及び、おまけに制服に精液をぶっかけるという衛生観念上の理由から。エロゲのエロというノルマがあるせいなのでSwitch版はそうなりません。しかしFANZA版ではあれやこれの後に「アルコールティッシュで拭いた」やら「クリーニングに出した」やらのエクスキューズがあり、その言い訳がましさが受け入れられず(フィクションラインが中途半端なせいで)、ここで「穢れ」の概念を持ちだすと、やはりその描写は飲食店経営物語には相応しくないとなります。真面目にやっているせいで、不真面目さが目立ちます。それとも私が知らないだけで、そこら中の飲食店のキッチンで性行為が行われているのでしょうか。それならば私を世間知らずと思う存分に罵倒してください。そうでなければ『パルフェリメイク』は40点くらいの評価になります。レビューを書くとすれば、お前が真剣にやっているって顔をするな!の一言です。

つまりは『パルフェ』はフィクションラインの設定がちぐはぐ。それ以外はすばらしく、なんでそんなに評価されているかは分かる一方で、なんでそこで減点していないのかも分からない。

さくらん

「手帳開くと二年たつなぁってやっぱ実感するね」という大塚愛の『さくらんぼ』の歌詞を精神障害者保険福祉手帳のことかもしれない的なツイートをみかけて笑ってしまった。

万が一の可能性があるから『さくらんぼ』の歌詞をあらためて見たら「共同作業 罰ゲーム」とあって、これ、おれがSST時にパニック発作になって飛びだしてコンビニで酒買いこんで一気飲みしてそこらへんの路地裏でのたうち回ったことを思いだした。

「共同作業 罰ゲーム」の歌詞解釈は難しく、ツイッターによれば罰ゲームで放課後二人で掃除をさせられた共同作業についてだったり、出産もしくは奴隷制度についてだったりと様々な意見がある。

ふとCoccoの『強く儚い者たち』の「あなたのお姫様は誰かと腰を振っているわ」がNTRではなくてフラダンスだったことを思いだした。

メールやワンコールのやりとりなんかめじゃないよ

ももち麗子の『とびら』より。

目標や希望なんて言葉とは無縁の無気力な毎日――。そんなとき、リストカットを繰り返す少女と出会った。その出会いは、マナツに自殺という“人生の選択”を与えた――。

『とびら』というマンガは自殺を主題に据えており、その題名が『とびら』なのめちゃくちゃよくないですか?  

問題提起シリーズで、少女マンガで、自殺を主題にしたマンガが『とびら』っていう題材なのが本当によくないですか? 

とびらの先にはすばらしい景色が広がっているのに一歩踏み出してしまうと死んでしまう。逃げた先のとびらが高層ビル屋上十階だったとしたらどうしようもないでしょう。

おれは自殺予防の本や自殺に関する本や自殺した人の文章やツイートを死ぬほど読んできた上で、『じさつ』を『とびら』と表現するのは死んだ人にも生きている人にも優しくてすばらしいとおもう。

結局、「そのタイミングで死んでよかったね」と書けないからもうブログに真実を書けない。

完璧で究極のアイコンの超てんちゃんとゆあてゃ

超てんちゃん、ゆあてゃという現代を代表する二大アイコンは、完璧で究極のアイドルなのでみんな影響されてしまう。たまたまおれが若者でも女性でもなかったから影響を受けていないが、そうじゃなかったらおそらく積極的にアイデンティティに組み込んでいたしマネできる部分はマネしていたし絶対にそうなれないと分かった上で表面的な要素をマネしていた。

古くは『レオン』のゲイリー・オールドマンの錠剤ガリガリシーンや『マシニスト』のクリスチャン・ベールのミイラポーズがある。それでいえば、私はいまだに『コンスタンティン』のキアヌ・リーブスの「Welcome to my life」や『渇き。』の役所広司の瞳孔全開頭ツンツンポーズのモノマネすることあるし。

超てんちゃんとゆあてゃは現代の落とし子というよりかは、にゃるらさんとをのひなお先生という天才が偶然生みだしてしまった感がある。

どうしたって憧れは止められない。

自分以外ならば何物でもいい。

欲をいえば『君になりたい』。

www.youtube.com

『君なりたい』という感情に寄り添ってくれるすばらしい曲があることをあなたは知っていますか?