単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

Syrup16gの曲レビューその16「途中の行方」


 日々の楽しみとして訪れているサイト、君は転んで血を流すでは、私がレビューを始めたキッカケとなる方が、好きな曲の感想などを毎日更新してます。定期更新はすごいです。

 そこでいつも考えさせられるのは、なんでこうしてレビューを書くかということ。そんなの好きであるからで、もうそれ以上の理由はないんですよね。そして、なんでブログに書くかということは伝えたいからで、それが大事な理由になっています。疑いようのない率直な気持ちです。

 だったら少しでも伝えられるように全力を投じる。そんなの当然なんですが。でも、「まだ俺は本気を出していないだけ」と逃げ道をつい用意してしまうこともあります。その逃げ道を一つずつ潰していってさらに真摯になれればいいな、と思いますね。遊ぶときは本気でやろうってことで。そうした方がきっと楽しい。


 Syrup16gの曲レビューその16g、「途中の行方」  今週一番聞いた曲。


ラストアルバムではわりと攻撃的なこの曲。
捨て鉢になっているようでやるせない感じです。
希望はあんまりないような、でも未来志向。

 
今というのは、これまでの再先端の地点であり、
未来と過去の道のりの途中であり、
未来から逆算するとこれからのスタート地点。
要は、考え方次第でどうとでも取れるという話ですが、
どう受け取るかってのは案外重要な気がします。
というか、どう受け取れるかという心情、どう受け取りたいかという希望が大事かな、と。


誰でも吐きそうな言葉垂れ流して
誰でもなりそうな病ぶら下がって


今月に入って、まさにこの歌詞の状態になってしまったわけですが。
狂うってほどではないせよ、明らかに自分がおかしいと思って病院に行ったら、
やっぱりというか、誰でもなりそうな病になっていました。
どこでも見かける、ありきたりのパターンだなーと思わず苦笑して、
真っ先に思い浮かんだのがこの「誰でもなりそうな病ぶら下がって」という歌詞で。
よくあることだし、そう悲観することもないよなーと支えられたり。

で、もしここが最先端で集大成ならばこんなものかと悲観してしまうし、
でも途中ということならば、これからに期待することで今の不甲斐なさを安らげる。
さすがにここからスタート!とは思えませんが、
これは途中だって考え方はできる。
途中だから面白い方へ転がれる。
完成されていないこと、途中であることが現状を肯定してくれるというわけです。
そうであって欲しいという希望込みですが。


俺は狂ちまったけど
何もかもは捨てきれない


これは未来が素晴らしい、なんてことではないと思う。
狂ってしまったけど、
これまでの自分はしっかり受け継いでいこう。
捨てることはせずに完成させていこう、という意思だと思います。
私もそうなのですが、ちょっとでも上手くいっていた過去があると、
そこが基準になってしまうんですよね。
天才だった頃の俺に連れてって、といった感じで。
まあそこが完成形ではないとしても「復元」の目標には最適。
そういう意味で「復元」という言葉が使われているような気がします。
曲そのものは投げやりな感じですがしっかりと前を向いている。
思ったより優しい曲です。



いずれにせよ、これが途中というのは間違いなくて。
そうでないと困る。
この途中の行方がどう転がるかは分からないけど、
復元に向けて努力していくしかなよね、そんなメッセージを受け取りました。
これは前向き、なのかな?
私も今の自分の状況が途中だと信じたいですね。
信じることで少しでも救われるならもうけもんです。