単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

未来⇔予後

二十歳の頃の冬は泣くか吐くかのどちらかしかないような精神状態で、底で、その頃の苦痛や屈辱を再検討するだけでどうにもならなくなってしまうから普段は蓋をしているかまたは遠くからフェンス越しに観察するくらいなのだが、たまに身勝手にフラッシュバックしてその場に立たされてパニック発作の予期不安が湧きあがってくる。底が抜ける。不安に際限がないってことを思い知らされる。症状は適応ではないし、進化心理学の本を紐解いても故障/バグとしか書かれてないようなかんじになる。が、抗うつ剤最大容量の効果は目を見張るもので(というかそもそもが抗うつ剤うつ病よりもパニック障害強迫性障害に効果がてきめんという)、予期不安だけでパニック発作にまでは発展することはもうだいぶなくなってきて、不安をうまくやり過ごせたあとは酒か薬か本か音楽かスプラトゥーンかパズルゲームかそのすべてかで(この例に人が出てこなくてやっていけるのは今のうちだけだよって本当ですか?そうだったら不安なのですが……)なんとか翌日になって、それを百回くらい繰りかえせば待ちに待った『HELL-SEE』ツアーに参加できる!暗い曲は暗い気分でも聞けるほうだが『もったいない』はさすがに暗くなる。「Syrup16gが暗いのではなく時代が暗いのでもなくあんたが暗いだけなのでは」確かに。ただ「精一杯明るくしてるつもりですが」という気持ちもあるような、ないような。だっておれにニ十歳の冬のことを聞かれたところでどう頑張ってもうんざりだったとしか答えようがないし。昔の話で、もういまは『ローラーメット』を口ずさみながら殺したいや晴らしたいではなく人のためになりたいという気持ちで歩くこともできるし。できないときもまだあって、とはいえその最悪のケースでさえ本で「九年間続いた浪人生活と実によく似ている」とあってまあそうなったときはそっか、そも最悪の想定はそのままで開催されずにより想定外の最悪となることが多いし、今年の春はイベントが終了してもうどうでもよくなってきたし、予後は知らんふり。酒気帯び期間限定のその場しのぎ的な開き直りがうまい。でも予後を素面でやる必要もないし、未来は予後そのものではないし。誰も明るいとか暗いとかルクスの話なんてしてないのにね。