単行のカナリア

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厚生労働省の「わが国おける市販薬乱用の実態と課題」という名PDFについて語りたい

厚生労働省の「わが国おける市販薬乱用の実態と課題」という名PDFについて書いておきたい。

 

リンク。

わが国おける市販薬乱用の実態と課題

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001062521.pdf

 

ドラッグストアが新たにエフェドリンブロムワレリル尿素の販売規制?自主規制?するようになりはじめた昨今、このPDFは「乱用の実態と規制対象とのズレ」の項でデキストロメトルファン、DXM、♯メジコン界隈を取り上げている。一歩先をいっている。そして次に登場するのが鼻炎薬のジフェンヒドラミンときている。ブロン金パブドリエルウットの先を危惧している。

他にも「やっぱODしか勝たんよ……」というSNSの書き込み。「誰かに本当に愛されたかった」という祈りがでてくる。

信頼できる松本俊彦監修のデータもあり、約60人に1人の過去一年以内に薬物乱用経験、市販薬ODは大麻の使用率の10倍、乱用経験がある高校生の家族との夕食頻度が少ないという特徴、男性より女性が多い、等々の学びがある。

極めつけの「私は、本当は寂しがり屋で、ママが好きなのに、仲良くしたいのに、上手くいかない」という事例紹介。「何も考えられない状態を作らないと眠れない」は他人事ではなく、青少年喫煙飲酒防止条例によって酒がNGになっているだけで、市販薬ODはそうでない事例だろう。

挙げられている理由はどれも共感し、むしろなぜ私は市販薬ODをしていないのだろうかとふと疑問になる始末。知識伝達型アプローチは有効でない予防教育なのはそうなのだろう。

DXMが市販薬ODの選択肢になったのはここ最近の話で、具体的には2014年から一部の好事家に知られるようになり、メジコンが市販されるようになってから爆発的に流行した。と私は記憶している。2015年の頃に定期的にオープンコミュニティ上での体験談を観測していたのでそう把握している。

私の立場は、高野秀行の記事の「酒とかカートとかいった精神に作用するドラッグは“文化”なのだとわかってほしい。片方がOKでもう片方がNGである場合、おうおうにして、科学的、合理的な理由はない。習慣である」にあるように、ひどい精神状態から解放されたくて結局よりひどい精神状態になってしまうのも、そもそも人間も薬物もやめたいという叫びはめっちゃ分かるどうしようもないし酒は売ってくれないからそれを選んだのか、という感じ。あとなんだろう。精神安定剤抗うつ剤睡眠導入剤アルコール依存症は申請すれば保険適用されるので金がかからないくらいだろうか。いずれにせよ私たちは本当に愛されることはない。(DXM等の幻覚剤に抗うつ効果があるニュースのついては話がややこしくなるので触れない。幻覚剤は役に立つのか?)

切に思うが、ひどい精神状態から解放されたい。それだけはなんかもうずっと変わってないし、自分がまだそこでなので、最前線で活動している人たちを尊敬のまなざしで見ている。

 

厚生労働省のPDFは他にも読まされるものが多々あり、「殺したい」で検索したときにトップに出てくる介護問題のPDFも読みごたえがあった。

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0713-6j-3.pdf

「どうか、死なないでください!」やバカの一つ覚えでうるさいウェルテル効果については誰でも書けるが「どうか、殺さないでください!」は中々書けないと感心した。