単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

2011-01-01から1年間の記事一覧

誠実ゆえに救われない感情のるつぼ    THE BACK HORN「何処へ行く」

THE BACK HORNのインディーズ時代の記念すべきファーストアルバム。全てはここから始まった。若さといわんばかりに、ぐちゃぐちゃしていてキラキラしているアルバム。 このアルバムに限ってはTHE BACK HORNのファン以外が手にすることはないと思うので、今回…

コンパクトでディープな良盤 THE BACK HORN「パルス」

新機軸をみせてくれた前作の「THE BACK HORN」。それから一年後に届けられたのが、衝撃そのものをパッケージしたかのようなアルバム「パルス」。古今のバックホーンの魅力が見事に融合した良作です。お気に入りです。パルス(初回限定盤)(DVD付) このアルバ…

色褪せることのない素敵な風景  天野こずえ「ARIA」

別館に書いていた記事の仕上げ。コミック「ARIA」の感想です。当時、殺し屋一やヒミズなどの陰鬱な漫画にハマっていた荒んだ時期に、評判の高さを聞いていたこの作品を自然に手に取ったのが出会いでした。どこかで癒しを求めていたのかもしれない。 「未…

Syrup16gの曲レビューその12「パープルムカデ」

僕のイメージでは、Syrup16gは秋が似合うなーと感じています。木枯らし、裸になる木々、寂びれていく風景がsyrup16gの雰囲気としっくりくる。なんだか感傷的になってしまう季節だからってのもあるかもしれません。 Syrup16gの曲レビューその12。今回はPVが…

新たな結末が描かれた小説版  古谷実「ヒミズ」

どこまで素直に書けるか。 純愛青春残酷物語と呼ばれる「ヒミズ」。 それまでシニカルなお笑いを描いていた古谷実が、一転して、笑いを一切排除して人間の深部に焦点を当てたストーリーを描いた作品。僕にとってその原作のコミック版は人生を左右するほどに…

ハンターハンター 美しい「遺言」と新たな始まり

前回の記事で「キメラアント編が最高の結末をみせてくれた」と書きましたが、どうやら今回が本当のラストのようでしたね。ハンターハンターを読んでいると、気温の寒さに反して目頭を中心にして体温は上がってぬくぬくします。

ハンターハンターのキメラアント編で描かれた『不条理』という面白さ

いよいよ今日から10月となった。すっかりと涼しくなった秋の夜にはホラー小説が合う。 僕が丁度読み終わったのは「他人事」という平山夢明作の短編集。人間の不可解な狂気を描いた、スラプスティックな作風であり、無関に裏打ちされたどうしようもない不条…

THE BACK HORN名曲レビュー「白夜」

教会の鐘が響いて幸せな奴が出てきたTHE BACK HORN全曲レビューその19「白夜」 幸せにはほど遠そうな「俺」が暴走しています。この曲は「パルス」に収録されており、アルバムでも存在感がすごいです。ボーカルのねちっこい歌い方から、ベースのテクニカルな…

ハンターハンター、キメラアント編の最高の返答

いやー素晴らしかった!!! おもわず感想を書かずにはいられないキメラアント編の結末。しかも、今週のジャンプはハンターハンターが表紙でして、アニメ化も決まって最高の舞台というわけでの結末で、ちょっと感無量です。

THE BACK HORNのボーカルである山田将司の魅力

私が心底惚れているバンド、THE BACK HORN。初めてライブにいったのが彼らのツアーでして、その体験記を一昨日くらいに書きはじめたらすごい文量になってしまい、しかもそれが未だに完結していません。細部まで書きだすときりがないですね。 ので、もうそれ…

名曲レビュー  強く儚い者たち/Cocco

新企画。というほど特別なことをするわけではありませんが、私の独断で名曲だと思っている曲をレビューする企画を考えました。対象にするのは、女性アーティストやJ-POP、アニソン、洋楽などが中心で、これまで取り上げだことがないような楽曲が中心になりま…

THE BACK HORN LIVE福島 風とロックSUPER野馬追@郡山 11.9.17

「伝えなくちゃいけない お前の言葉で」ということで、風とロックのTHE BACK HORNのライブ感想。 雨男のボーカル山田将司が率いるTHE BACK HORN。不安は運よく当たることはなくて、彼らの登場時には現地では晴れていたようです。気温もちょっと涼しくなった…

シュタインズゲート ドラマCD γ「暗黒次元のハイド」 桐生萌郁のルート

「お前はいつから桐生萌郁が口ベタだと錯覚していた?」まだアニメの感興も醒めないこの頃ですが、このドラマCDのレビューを書こうと思います。ひと言でいうと、桐生萌郁ファンにとってはたまらない作品です。オリジナルストーリーなのでアニメから視聴し…

Steins;Gate 第24話(最終話)「終わりと始まりのプロローグ」 感想

分かっていてもさけられなかった感動。

THE BACK HORNのメッセージソング「世界中に花束を」

THE BACK HORNというバンドがいる。(今回は、で・ある口調で威勢を張っているのに、出だしからアーティスト名のつづりを間違えてしまい、更新再開したばかりに心が折れそうになりました) このブログではさんざん取り上げているけど、あらためて紹介すると、…

石川智晶さんがつぶやいた「普通」という興味深い言葉

※訂正タイムラインにて。午後五時に目撃。 2011/09/06 14:11:42わざと?。。と言うかフツーに。そんな感じにしたの。。wwRT @kagero59: @ishikawachiaki3 ねえさん!不完全燃焼の歌詞、Blackness...のあと「感情の不利幅が」になってるんですが、これはわざ…

セルフタイトル THE BACK HORN「THE BACK HORN」

THE BACK HORN of THE BACK HORN。THE BACK HORNバンド名を冠したセルフタイトルのアルバム。ということで、アルバムに賭けたバンドの覚悟は相当なものだと思うのですが、うーん。これはちょっとどうなのかな、と。といっても、当然ながら私がそう思っただけ…

Syrup16gの曲レビューその10「汚れたいだけ」

壊さないで大好きな曲です。辛いときには音楽を聴く気にはならないのですが、この曲は別でして。どん底の気持ちのときでもな聞ける。というか、むしろすがりたくすらなるような曲で。すっかりもう欠かせない存在で。依存してしまうくらいに浸っています。で…

暴力と慈愛の極致点   THE BACK HORN「甦る陽」

甦る陽/THE BACK HORN 甦る陽鉄塊を振り回すかごとき暴力性と泣いている人を慈しむかの優しさ。でも、それ以前に荒すぎる問題作。THE BACK HORNの名盤の一つ。だけれども、あまりオススメすることはできない問題作。まず音質が酷いし、さらにボーカルも一際…

宇宙さえも包み込んだポップセンス   COALTAR OF THE DEEPERS 「newave」

newave/COALTAR OF THE DEEPERS 10年前の奇跡。このアルバムははじめて聞いたときの印象を鮮烈に覚えていて、なにこの音像、なんだこのサウンド、なんだのアルバムは!?と衝撃をうけました。これまでdeepersはシューゲイザーを軸にすえて、ボサノヴァ、メ…

syrup16gを聞いてみませんか

このブログでは、syrup16g全曲レビューというのをやっていることもあり、いままで彼らを知らなかった方に興味をもってもらおうということで、あらためてsyrup16gを紹介する記事を書こうと思います。 なんとなく友人に「このアーティストいいよ~一回聞いてみ…

無力感は狂いの始まり/春日武彦、平山夢明

もうここ数年ずっと無力感があってそんなちょうどいい時期に出会えた「無力感は狂いのはじまり」を読んで色々と分かったつもりになったので書評を書きます。無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2 (扶桑社新書) 正気じゃない! 人間の深層に眠る狂気の種を…

DEAR FUTURE/coaltar of the deepers

輪るピングドラムのED曲、そしてcoaltar of the deepesの待ちに待ったひっさびさの音源です。 1500円で七曲入り。で、なんと全部の曲がDEAR FUTUREという勇断(はたまた暴挙?) では、レビューに。READ MORE。

シュタインズ・ゲート 22話までの考察

感想だけでは物足りずに考察を。ドクターペッパーの暴投がちょっと切なくなる。

Steins;Gate 第22話「存在了解のメルト」 感想

エンディングのその先の世界。

THE BACK HORN名曲レビュー「人間」

人間 ==== この曲は、大仰なタイトルの時点で彼らの覚悟を感じさせる一曲で、そしてその仕上がりも「人間」の名の相応しい名曲だと感じます。と、ともにちょっと気持ち悪い。これは決して否定的な意見ではなく、賞賛の意味をこめてそう称しています。この人…

Syrup16gの曲レビューその9「前頭葉」

前頭葉、前途無用。 syrup16g - 前頭葉 ==== タイトルからしていまいちピンとこない楽曲で、実際に聞いてみてもコンセプトがはっきりとしない。それは何回繰り返して聞いてもぼんやりとしてまま。という風にどう捉えればいいかってのが難しいのですが、一方…

Steins;Gate 第21話「因果律のメルト」 感想

天秤崩壊。選べない、というか計れることはできません。

THE BACK HORN名曲レビュー「閉ざされた世界」

THE BACK HORN全曲レビュー17曲目。 まだまだですがslow but steadyといった感じでゆったりとやっていきます。閉ざされた世界。 ==== 現段階では、THE BACK HORNの最新シングルの閉ざされた世界。ということは、つまりは最も新しい彼らが凝縮されている曲で…

シュタインズゲートという素晴らしいストーリ または、牧瀬紅莉栖

数多くあるうちの、シュタインズゲートの素晴らしさの二つほどを、第20話までのシナリオから語っていきます。 まあ私にとっては、牧瀬紅莉栖かわいいという一点だけで、すでにシュタインズゲートがいかに優れているかの証明になりますが、今回はストーリな…